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離婚後の面会交流(親子交流)は決める項目が多く、2026年4月の法改正で内容も変わりました。協議から調停・審判の流れ、決めるべき8項目、拒否が認められるケースを整理します。
離婚後の面会交流(親子交流)とは|2026年4月改正で変わったこと
離婚を考えていますが、子供と会う権利(面会交流)は法律でどう決まっているのでしょうか。2026年に法律が変わったと聞きましたが、何が変わりましたか?
民法766条に定められた権利です。2026年4月施行の改正民法で「親子交流」へ改称され、電話・ビデオ通話・手紙など間接交流形態も明文化されました。取り決めは「子の利益を最優先」が原則で、離婚前から準備しておくことをお勧めします。
「面会交流」から「親子交流」へ|民法766条が定める子の権利
民法766条に定められた規定です。2026年4月施行の改正民法で「親子交流」が正式名称となり、電話・ビデオ通話・手紙などの間接交流も明文化されました。親権との関係は離婚で父親が親権を取る方法と手続きもあわせて確認しておくとよいでしょう。
面会交流は子供の権利でもある|親の都合で左右してはいけない理由
改正民法で「子の権利」としての性格がより強くなりました。「元配偶者と関わりたくない」という親側の感情だけでは拒否は認められず、子供に拒否を誘導していると判断されると親権変更の問題に発展することもあります。
面会交流の決め方|協議・調停・審判の3ステップ


面会交流の取り決めを元配偶者と進めたいのですが、話し合いがうまくいかない場合はどうすればいいですか。調停にはどんな費用や時間がかかりますか?
まず父母間の話し合い(協議)から始めるのが原則ですが、合意できない場合は家庭裁判所に「子の監護に関する処分(面会交流)の調停」を申し立てることができます。申立費用は子ども1人につき1,200円程度です。調停委員が双方の意見を聞き、子供の福祉を重視した調整を行います。期間はケースにより3か月〜1年以上かかることもあります。調停でも合意できない場合は審判に移行し、裁判所が内容を決定します。
ステップ1:まず父母の話し合い(協議)から始める
まず父母が話し合い、合意できたら書面に残します。公正証書にしておくと不履行時に強制執行が可能になります。
ステップ2:話し合いがまとまらない場合は家庭裁判所の調停へ
協議がまとまらない場合は家庭裁判所へ調停を申し立てます。申立費用は収入印紙1,200円・郵便切手数百円程度で、弁護士なしでも手続きが可能です。離婚調停全体の流れは離婚調停の流れと費用|弁護士なしで進める方法でも整理しています。
ステップ3:調停でも合意できない場合は審判に移行する
調停が不成立の場合は自動的に審判へ移行します。裁判官が子の利益を基準に内容を決定します。不服があれば高等裁判所への即時抗告が可能です。
面会交流で具体的に決めるべき内容|8つのチェックポイント

面会交流で何をどこまで具体的に決めておく必要がありますか。「月に何回会う」だけ決めれば大丈夫でしょうか?
頻度だけ決めていると後から場所・時間・送迎でトラブルになりがちです。決めるべきは下表の8項目です。口約束にせず公正証書化しておくと法的実効性が高まります。
面会交流と同時に養育費の取り決めも必要です。相場や計算方法は養育費の相場と計算方法|離婚時に決めておくべきことで確認できます。
| 取り決め項目 | 目安・一般的な例 | 注意点 |
|---|---|---|
| ①頻度 | 月1〜2回 | 子供の年齢・学校行事に合わせて設定 |
| ②日時・面会時間 | 日中数時間(例:10時〜17時) | 変更時の連絡方法も決めておく |
| ③場所 | 公園・ショッピングモール・別居親の自宅 | 子供が安心できる場所を優先 |
| ④宿泊の有無 | 年齢・親子関係によって判断 | 乳幼児は原則なし。成長に応じて見直す |
| ⑤受け渡し方法 | 最寄り駅・第三者の立ち会い | DV懸念がある場合は支援機関経由が安全 |
| ⑥長期休暇・特別イベント | 夏休み数日・誕生日・クリスマスなど | 優先ルールを明確にしておくと衝突を防げる |
| ⑦間接交流 | 電話・ビデオ通話・手紙・写真 | 2026年改正民法で明文化。頻度と手段を決める |
| ⑧プレゼント・お小遣い | 可否とルールを事前に合意 | 養育費との混在を避けるため明確化が必要 |
※ 家庭裁判所や弁護士への個別相談でご確認ください。出典:最高裁判所「家事事件手続の概要」(2026年版)参照
子供の年齢別の推奨頻度・宿泊の目安は以下のとおりです。
| 子供の年齢 | 推奨頻度の目安 | 宿泊の可否 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 0〜2歳 | 月1〜2回・短時間 | 基本的になし | 同居親の立ち会いが有効な場合も |
| 3〜5歳 | 月1〜2回・半日程度 | 慎重に判断 | 引き渡し場所を固定すると安定しやすい |
| 6〜10歳 | 月1〜2回・1日 | 関係性次第で可 | 学校行事との調整が必要 |
| 11〜14歳 | 月1〜2回・柔軟に | 子供の意思を尊重 | 本人の希望を取り込んだ取り決めが有効 |
| 15歳以上 | 子供の意思が最優先 | 子供が決める | 強制的な取り決めは逆効果になりやすい |
※ 家庭裁判所の一般的な判断傾向をもとに整理しています。
面会交流を拒否できるケース|子供の安全が最優先
元配偶者から子供への暴力が不安で面会交流をさせたくないのですが、拒否できるのでしょうか。また、拒否するとどんなリスクがありますか?
DV・虐待のリスクがある場合、面会交流を制限・拒否することが家庭裁判所に認められることがあります。重要なのは診断書・写真・音声記録など客観的な証拠の準備です。「自分が元配偶者と会いたくない」「再婚したので会わせたくない」といった親側の都合は拒否理由になりません。取り決めがある場合に無断拒否を続けると、履行勧告・間接強制(制裁金)の対象になります。拒否を検討している場合は必ず弁護士に相談してから対応してください。
| 状況 | 拒否の可否 | 裁判所の判断基準 |
|---|---|---|
| DV・虐待歴あり(証拠あり) | 認められやすい | 診断書・警察記録・証言で客観的に立証できるか |
| 子供が面会を強く拒否(10歳以上) | 考慮される | 意思の一貫性・理由の合理性・年齢 |
| 面会後に子供が心身の不調を訴える | 状況による | 医師の診断・継続性・原因の特定 |
| 相手が再婚・新しい家族がいる | 認められない | 再婚自体は拒否理由にならない |
| 自分が元配偶者に会いたくない | 認められない | 親側の感情は子の利益の観点で考慮されない |
| 引越しで不便になった | 認められない | 取り決め変更の調停申し立てが必要 |
| アルコール依存・精神疾患の疑い | 状況による | 具体的リスクの証明と第三者立ち会いの可能性 |
※ 家庭裁判所の一般的な判断傾向をもとに整理しています。個別のケースは弁護士にご確認ください。
DVや虐待のリスクがある場合|証拠があれば拒否が認められやすい
診断書・写真・音声記録など客観的な証拠の準備が重要です。探偵に相手の行動を記録してもらうことも審判での主張を裏付ける手段になります。
子供本人が面会を強く拒否している場合|年齢と意思の重み
10歳以上では子供の意思が裁判所でも重視されやすく、年齢が低くても一貫した拒否は考慮されます。ただし親が吹き込んでいると判断されると親権変更の問題になります。
拒否が認められないケースと無断拒否のリスク
取り決めがある状態で無断拒否を続けると、履行勧告・間接強制の対象になります。間接強制では1回ごとに5〜10万円の制裁金が課されることもあります。
取り決めが守られないときの対処法
離婚時に面会交流の取り決めをしたのに、相手が子供を会わせてくれません。どうすれば強制的に実現させることができますか?
公正証書・調停調書・審判書に記載された取り決めを相手が守らない場合、まず家庭裁判所に「履行勧告」を申し出ることができます(費用は無料)。それでも守られない場合は「間接強制」の申立てが可能で、不履行1回ごとに制裁金(5万〜10万円程度)を課すよう命じてもらえます。ただし間接強制は公正証書や審判書など執行力のある書面がある場合に限られます。離婚協議書だけでは強制執行できないため、取り決め時に公正証書化しておくことが重要です。
相手が面会を拒否し続ける場合|履行勧告・間接強制の流れ
まず家庭裁判所への履行勧告(費用無料)を試みます。それでも守られない場合は間接強制へ進みます。離婚協議書のみの場合は調停調書の取得が先決です。離婚弁護士の費用・相場と無料相談の活用法も参考にしてください。
条件を変更したい場合|合意・調停変更の手続き
父母が合意できれば書面化で変更可能です。合意できない場合は家庭裁判所に「面会交流調停の変更」を申し立てます。
よくある質問
面会交流についていくつか疑問があります。離婚協議書への記載は必須ですか?また子供が「会いたくない」と言っている場合はどう対応すればいいですか?
法律上の義務ではありませんが、トラブル防止のため書面化を強くお勧めします。特に公正証書にすると不履行時に強制執行が可能になります。子供が「会いたくない」と言っている場合は年齢と意思の重みを踏まえる必要があります。10歳以上であれば意思が裁判所でも重視されやすく、年齢が低くても強固な拒否意思は考慮されます。ただし親のどちらかが面会拒否を吹き込んでいると判断された場合は親権変更の理由になり得ます。
面会交流の取り決めは離婚協議書に書く必要がありますか?
義務ではありませんが書面化を強く推奨します。公正証書にすると不履行時に強制執行手続きへ直接進めます。
子供が会いたくないと言っている場合はどうすればいいですか?
まず子供が本心からそう思っているのか、親の言動の影響を受けていないかを冷静に確認することが重要です。スクールカウンセラー・家庭裁判所調査官などの専門家に相談することも検討してください。
元配偶者の生活実態を把握するために探偵に依頼できますか?
相手の養育環境・生活状況を把握したい場合、探偵への依頼は調停・審判の主張を証拠で裏付ける有効な手段です。複数社の無料相談で費用と見込みを比較してから決めましょう。
まとめ|面会交流は子供の利益を最優先に、具体的に書面で決める
2026年4月の改正民法で「親子交流」という名称になり、電話・ビデオ通話・手紙なども含む多様な形態が法律の対象に明文化されました。取り決めは協議→調停→審判の順で進め、頻度・場所・宿泊・受け渡し方法など8項目を具体的に書面化しておくことが大切です。
拒否できるのはDVや虐待など子供の安全に関わる場合のみで、親側の都合は理由になりません。取り決めの不履行には履行勧告・間接強制という手段があります。養育環境の確認が必要な場合は各社の無料相談を活用してください。
本記事は2026年時点の法令(2026年4月1日施行の改正民法を含む)に基づき作成しています。個別の事情によって結果は異なります。最終的な判断は弁護士への個別相談をお勧めします。

